定例ミーティング

第11回ミーティング報告書 2015年6月25日

ASEAN諸国と日本のジェンダー事情

 6月のテーマは、「Gender」です。先月は、荻巣先生から、名古屋大学がジェンダーに関する世界ベストテンの大学に選ばれたとのご報告をお聞きしました。それを受けて、日本社会のジェンダー意識について議論することになりました。
 その国のジェンダーの状況は、政治分野における女性の割合にあらわれます。ジェンダーの意識が進む北欧のスェーデンでは、44.7%、ノルウエーで39.6%と男女の比率に迫ります。一方、日本の状況は7.9%で世界の160番目の順位と北欧の状況からは、はるか遠いところにあります。ASEAN-NAGOYA CLUBの留学生の皆さんが、進んだ日本に学ぶという点で、ジェンダー問題に関しては、とても指標性となる国になっていません。
 留学生の皆さんとの議論では、むしろ日本側は受身となります。日本はASEANと比較するとジェンダーに関してはむしろ意識は遅れているといっても過言ではありません。
 年末のASEAN共同体の発足により、今後、日本企業のASEAN各地域への進出が活発になると予想されますが、日本の技術、知見を移転する際に、ジェンダーに関する日本の意識をそのまま持ち込むとすれば、大きな問題が生じるかもしれません。気をつけたほうがよいといえます。日本企業の皆さんには、私たち日本社会のすぐれたところ、遅れたところ、両面を冷静に判断し、進出をしていただきたいと思います。またASEANの留学生の皆さんには、ジェンダー問題に関する日本の現状を正しく理解して欲しいものです。

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出所
1.労働力調査(基本集計)平成23年(総務省)、データブック国際労働比較2012((独))労働政策研究・研究機構)より作成。
2.日本は2011年、オーストラリアは2008年、その他の国は2010年のデータ
3.管理的職業従事者とは、会社役員、企業の課長相当職以上、管理的公務員等をいう。また管理的職業従事者の定義は国によって異なる。

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備考
「女性の政策・方針決定参画状況調べ」(平成24年12月)より。原則として平成24年のデータ。

参加者:
<日本人メンバー>
小里氏、西氏、箕浦氏、松久氏(コーディネーター)、田中氏(スタッフ)
<留学生メンバー>荻巣先生(コメンテーター)、島津先生(コーディネーター)、村田(教育学部生)、Mr.Mardiansyah Mardis、Mr.Indra Kesuma Nasution、Mr.Pak Chanlino、Ms.Sisouk Boualaphiane、Ms.Sreyden Vong