定例ミーティング

第18回ミーティング報告書 2016年1月28日

留学生が変えるASEANと日本

 第十八回ミーティングを行いました。今年、第一回目の会合です。昨年12月31日大晦日に、ASEAN経済共同体が正式に発足しました。半世紀の時を経て誕生しました。この間、世界情勢は一変し、近年、中国とインドの著しい発展の中で、ASEAN地域は埋没してきました。その危機感から、10か国がまとまって行動しようという選択をしたことになります。
 人種、宗教、言語、政治体制、経済段階という多様性から生じる対立を乗り越えて、一つにまとまり、経済発展と平和を目指そうという理念は、高く評価されるものです。宗教、言語、政治体制、経済段階が比較的類似したEUの統合に比べて、はるかに多様性に富んだ難しいテーマを抱える地域でもあります。ASEAN地域の統合は、世界の進む方向の一つの試みでもあります。  ASEAN共同体は、政治・安全保障、社会・文化、経済の3つの柱からなりますが、経済共同体として動くことで、今後、急速に変化を遂げていくでしょう。6億人の市場は、2020年頃には世界第四位のGDPに接近します。様々な課題を抱えながらも、世界におけるASEANのプレゼンスは確実に高くなっていくものと思われます。
 記念すべきASEAN経済共同体の発足を受けて、ASEAN-NAGOYA CLUBの活動がASEAN地域の発展への一助になればと考えています。

また、ASEAN-NAGOYA CLUBは、かねがねご指導いただいております名古屋大学大学院国際開発研究科と正式に連携をし、日本とASEANの架け橋を推進していくことになりました。名古屋大学大学院国際開発研究科の皆さまのみならず、名古屋大学の多くの方にアドバイスをいただくことも多くなります。皆様のご期待にお応えしていなければなりません。
来る3月12日(土)には、名古屋大学大学院国際開発研究科と共同開催によるシンポジウムを開催いたします。ASEAN事情の第一人者による、ASEAN地域最新動向のご講演がございます。また、名古屋大学ASEAN留学生が抱負を語ります。ご関心ある方は、ぜひ、事務局までお申し込みください。

さて、今回のミーティングのテーマは、「留学生が変えるASEANと日本」です。一国が発展するときには、いつも留学生が重要な役割を果たします。日本の幕末にイギリスに留学したのは130人ほどと言われています。海外渡航が御法度の時代、長州ファイブにみられるように命がけで渡航し、彼らが日本の基礎を築き上げました。今日、我々の時代があるのも、彼らのお陰であることは間違いありません。経済の発展段階からすれば、ちょうど幕末、明治維新に相当するようなASEANの国もあります。段階の差異はあれ、留学生の皆さんと対話して伝わってくるのは、国を想う志です。彼らの尊い志が、いったい、どのような形で拓かれていくのかを話し合いました。彼らはASEANの将来、日本との関係について熱く語ってくれました。

次回2月のミーティングも引き続き、同じテーマ「留学生が変えるASEANと日本」で行い、3月のシンポジウムで皆様に、留学生の声をお届けしたいと思います。

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<日本人メンバー>
小里氏、西氏、山村氏、鈴木氏、大黒氏、倉科氏、春名氏、箕浦氏、松久氏(コーディネーター)、田中氏(スタッフ)
<留学生メンバー>島津先生(コメンテーター)、Mr.INDRA KESUMA NASUTION、Mr.Lyhong Lim、Ms.Sisouk Boualaphiane、Mr.Chheourn Kuyeng、Ms.Kim Channary、Ms.Klissanavanich Temsiri、Ms.David Maria Teresa Santos、Mr.Le Duc Son