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カンボジア

 事務局3名がカンボジアに足を運びました。2015年11月末現在、ASEAN-NAGOYA CLUBを卒業した、カンボジア留学生の皆さんは8人います。そのうち、修士修了者は3人。今年の7月にChanlinoさん、10月にSreydenさん、そして昨年10月に卒業したMoninさん。訪問の目的は、彼らの近況確認と、Chanlinoさんの弁護士事務所開設祝いでした。
 事務局からは松久、春名、箕浦が参加しました。乾季がはじまったカンボジア、朝晩は過ごしやすいものの、日中の日差しは強く、サングラス、帽子があればという感じでした。3人にとって、カンボジアははじめての地。ポルポト時代の負の遺産が色濃く残り、世界の中でも最貧国の一つとしてとりあげられるカンボジア。
 しかし、訪れた首都プノンペンは、すでに経済発展の初期段階。辛い時期を少しずつ消し去ろうとしているかのようでした。街は活気にあふれ、市民は市場経済とは何か、投資とは何か、着実に理解が進んでいるのが感じられます。昨年開店した、イオンモールの店内は、嬉々として買い物をする消費者に溢れ、国民全体が、本格的な消費社会に走り出している雰囲気があります。ただ、市内は後発国特有の、交通インフラの遅れによる交通渋滞が、ストレスを与えています。
 カンボジアを訪れ、強く印象に残ったのが人々の穏やかな表情でした。経済発展の初期段階では、消費社会の魅力を知った人々は、貪欲さが表に出て、行動が活発になります。しかし、人々は、喧騒の中にも、静かで穏やかな不思議な感じを与えていました。仏教国としての信仰心の深さが、そうさせているのかもしれません。どの国も、経済発展に伴い、大事な精神を失っていくことが多いのですが、もし、穏やかな表情を持ったまま、発展を遂げていくとすれば、魅力的な国になるに違いありません。

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 さて、今回の目的の一つであるChanlinoさんの弁護士事務所を訪問し、パートナー弁護士の方とミーティングを行いました。Sreydenさん、Moninさんと同様に、皆さん素晴らしい逸材ばかり。最も印象に残るのは、現在の日本人が失った尊い精神です。留学生の皆さんは、留学先の国でも一流企業に就職できる力を持ち合わせています。フランス帰りのスタッフの一人から、「私は帰る。失われた世代に代わり、私たちが国をつくらなければ、誰がつくるのか」という志を聞きました。実はASEAN-NAGOYA CLUBで受け入れた留学生8名全員が、この志を持っているのです。母国のために、叡智を捧げるという姿は、誠に感動的です。同行した同世代の事務局、春名、箕浦にとっては、大きな刺激となりました。
 ASEAN-NAGOYA CLUBを巣立っていき、彼らが全身全霊で、祖国の発展のために尽くした10年後、20年後のカンボジアの姿を想像すると、本当に楽しみです。Chanlino弁護士は、ASEAN-NAGOYA CLUBの現地カンボジア代表としても、日本との架け橋を担っていかれます。留学生の皆さんの、御活躍をただただ、祈るばかりです。

2015年12月1日 ASEAN-NAGOYA CLUB事務局